土屋文明記念文学館は、群馬県西群馬郡上郊村(現・高崎市)出身の歌人・土屋文明の業績を記念し、文学に関する県民の理解を深めるために建てられた文学館です。
文学館内は土屋文明の生涯や功績などが事細かに紹介されたコーナーのほか、企画展示コーナーや自由に絵本を読めるコーナー(無料)、カフェ(2階)が併設され、土屋文明だけでなく文学そのものに触れたり休憩がてら気軽に立ち寄れたりする場所となっています。
今回まいぷれ編集部・篠原がお邪魔させていただいたのは、歌人・土屋文明の生涯を紹介したコーナー。
土屋文明の生涯が1章~6章で構成されており、時代ごとに細かい歴史を学ぶことができます。
中でも、最初の見どころは1章に展示されている土屋文明の短歌。
「青き上に榛名を永久の幻に出でて帰らぬ我のみにあらじ」
「故郷を離れて暮らすことの寂しさは、自分だけでなく多くの同郷出身者も体験していることだろう」と考え、望郷の切なさに堪えようとしている文明の想いが感じられる短歌です。
案内してくださった文学館の長谷川さんも一番のお気に入りとのこと。
さらに進んだところには、第2の見どころである土屋文明の庭を再現したコーナーも。
この場所には土屋文明が実際に庭に植えていた木々が移植されています。
とても植物が好きだった方のようで、戦争中などは心のよりどころになっていたようですよ。
庭コーナーで特に見てもらいたいのは、真ん中に植えられた”方竹”という竹。
触れてみると分かりますが、通常の竹に比べて四角くなっているのが特徴で、この方竹も土屋文明のお気に入りだったといいます。
そして、第3の見どころとなる三十六歌人コーナーも外せません。
ここでは、当館が選んだ有名な三十六歌人の人形と短歌が並べられています。
実際に小中学校の教科書に載っているものもあるため、家族で見ると盛り上がること間違いなし。
小学校の校外学習でも、一番の人気コーナーとのことでした。
もしかしたらお気に入りの歌人が見つかるかも…⁉
ちなみに文学館の外にも土屋文明の短歌が刻まれた石碑が飾られています。
この大きさで飾られているのは土屋文明文学館だけとのことなのでぜひ探してみてくださいね。
【カナ】ツチヤブンメイキネンブンガクカン
【所在地】〒370-3533 群馬県高崎市保渡田町2000
【時間】9時30分~17時00分
【定休日】火曜日
【電話】 027-373-7721
土屋文明記念文学館公式ホームページはこちら