高崎・榛名の麓にあるフルーツラインでは、梨・プラム・桃・梅・ぶどうといったさまざまなフルーツを購入できます。多くの直売所が立ち並び、古くから「くだもの街道」と呼ばれて親しまれてきました。

中でも梨は、8月に新水や幸水が始まると、平日でも午前中には終わってしまうほど大人気。

そこで本記事では、フルーツラインで梨を購入できるお店にフォーカスして紹介していきます。

実際に店舗に足を運んでみたので、まだ行ったことがない方もリアルな雰囲気を感じながら読み進めてみてくださいね。

はるなフルーツラインで梨が購入できるお店まとめ

フルーツラインとは高崎市榛名地域にある果樹産地のことで、昔から「くだもの街道」と呼ばれて親しまれてきました。さまざまな果物が栽培＆販売されていますが、今回は梨にフォーカスしてお届けします。

悴田梨園（カセダナシエン）

緑の中に佇み、黒くお洒落な建物が目を惹く悴田梨園。

30種類以上の梨を栽培しており、150年以上の歴史を持つ老舗です。

一番の特徴は、通称”ツル”と呼ばれる開園のきっかけにもなった品種が残っていること。

実は150年の歳月をかけて巨木になる品種で梨の原品種と呼ばれています。

他の品種にはない酸味と甘みで、原始的な味わいが楽しめるとか…！

直売所ではその日に収穫された梨が販売されています。ただし、午前中には売り切れてしまうことが多いようす。

しかし、併設されたカフェでは季節のフルーツを使ったソフトクリームも楽しめるので、フルーツラインへ訪れた記念に立ち寄ってみてくださいね。

マル忠新興園（マルチュウシンコウエン）

新興園は毎年バスツアー企画にも利用される人気の梨園です。

広い駐車場が用意されており、車で立ち寄りやすくなっています。

20種類以上の梨を栽培＆販売しているほか、もも・プラム・ネクタリンといったさまざまなフルーツも販売。

シーズン中は多くのお客さんで賑わい、販売開始から1時間ほどで売り切れてしまうこともあると言います…！

ちなみに、2022年8月の時点では直売がメインでしたが、2023年にはカフェなどを併設し、加工品も販売する予定とのこと。

新事業開設に伴い、名前や雰囲気も大きく変わる可能性があるそうですよ。

新しくなった新興園のカフェが今から楽しみですね！

富岡農園（トミオカノウエン）

駐車場の頭上に実ったブドウに心をくすぐられる富岡農園。

暑い日差しを避け、涼しげな雰囲気を醸してくれています。

梨を始め桃やブルーベーリーなども育てており、有機栽培にこだわりがあるという富岡農園。

実際に群馬県知事よりエコファーマー認定を取得しています。

有機質肥料を使用し、減農薬栽培で一年間丁寧に育てられた梨たちは、選び抜かれた朝の取れたてが直売所に並んでいるそうですよ。

シーズン中はすぐに売り切れてしまうので、購入したい方は早めに立ち寄ってみてくださいね！

しげる農園（シゲルノウエン）

農園の代表・茂さんの顔をモチーフに作成されたアイコンが目印のしげる農園。

70年前に初代園主が植樹したところから始まり、茂さんで三代目になります。

実はしげる農園は、茂さん以外全員女性。そのため、より丁寧な作業を心がけているそう。

ただ、力仕事はキツイ部分も多いとか…。

夏の間、男女ともに短期の従業員を募集しているので、フルーツ栽培に興味がある方は連絡してみてくださいね。

もちろん、丁寧に栽培された梨を購入したい方もぜひ足をのばしてみてください。

すぐに売り切れてしまうので、欲しい方は早めに行きましょう！

中里見農園(ナカサトミノウエン）/NAKASATOMI FRUITS FARM

2022年7月に売店を改装オープンした中里見農園。

空とマッチしたグレーのショップ内では、梨を始めプラムなどのフルーツ、野菜、自家製フルーツジュース、ジャム、オリジナル雑貨などが販売されています。

梨は木成完熟にこだわっているとのことで、収穫した日が食べごろ。

スーパーなどに流通しているものとは違い、購入した日が一番おいしいので、梨を買ったらその日のうちに召し上がってくださいね。

実は中里見農園こだわりのフルーツメイドアイテムは、高崎や前橋の各種店舗でもお取り扱いされています。

詳しくは中里見農園のホームページをご覧ください。

吉田果樹園（ヨシダカジュエン）/なしやさん

吉田果樹園は406号線と北陸新幹線が交差する高架線下付近にあります。

対面販売を大切にしており、気さくな接客と話術で来る人を楽しませてくれる梨屋さんです。

確かに、ネット販売が増えた今だからこそ、現地で購入する価値は高いかもしれません！

また、新鮮な梨を提供するこだわりを持っているため、木で完熟させた梨をその日のうちに販売。

他の農園さんと同じく、その日のうちに食べるのが一番おいしいとのことでした。

ちなみに、吉田果樹園さんを始めとする4店舗の農園さんでは、里見梨を使った自家製シードルを販売しています。

里美梨の新しい味わいを体験したい方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

マルイ中里見農園直売所（マルイナカサトミノウエンチョクバイジョ）

マルイ中里見農園直売所は、前述した吉田果樹園横の通りを上里美の方へ登っていき、高架線をくぐって右側にすぐあります。

直売所の後ろにある用水路と梨畑が夏から秋への移り変わりを見せてくれていました。

マルイ中里見農園直売所では、良い物をいいときに提供するといったこだわりがあります。

そのため、熟した梨を収穫して当日販売を行っているそうです！

梨以外にも渋抜きした柿やプラムなんかも販売しており、どれも糖度が高く美味しいと口コミを見かけました。

夏の梨はもちろん、柿好きな方も立ち寄りたい直売所です。

乾果樹園（イヌイカジュエン）

乾果樹園は前述した吉田果樹園の通り（406号線）を下に降りていくと見えてきます。

梨、シャインマスカット、プラムを販売しているほか、梨シードルを販売している店舗の一つです。

梨は人気の幸水を始め、さまざまな種類を栽培＆販売。

その日が一番美味しい梨の収穫にこだわっており、店頭の梨もすぐに売り切れてしまうことが多いようです。

ちなみに乾果樹園だけではありませんが、傷モノも味は変わらないのでぜひ購入してくれると嬉しいとのことでした。

カネカ果樹園（カネカカジュエン）

カネカ果樹園は100年の歴史を持ち現在の当主で4代目となる梨園です。

日々美味しい梨を栽培するために研究と実践をしているとのことで、ふっくらした美味しそうな梨を見せていただきました。

カネカ果樹園でも完熟で収穫することにこだわっているため、食べごろは購入したとき。

最近ではピュアスター水を使用し、環境保全型農業にも一層力を入れているようですね。

梨以外にもプラムやブルーベリー、桃、梅を栽培＆販売しているので、新鮮な梨を購入したい方は足を運んでみてください。

富沢梨園（トミザワナシエン）

富沢梨園は90歳になるおばあさんが一人で営業している梨屋さんです。

20種類以上の梨を栽培＆販売しており、シーズン中は多くの人が購入していきます。

そのため、梨は完売次第終了。

基本的には無休ですが、おばあさん一人で営業しているため空いていたらラッキーとのこと。

マルジュウ梨園（マルジュウナシエン）

マルジュウ梨園は明治初頭より梨を作り続ける農家さんです。

丁寧な仕事と美味しい梨が評判で、例年たくさんの梨を出荷しています。

さらに、購入者に旬が分かるよう時系列でお知らせ板が設置されている心遣いが嬉しいです。

どれを購入すればいいのか分かりやすいため、その日に食べる用や人に渡す用など分けて買っていくこともできますよ！

まとめ

フルーツラインではたくさんの場所で梨を購入できます。本記事では紹介できなかった店舗もあるので、自分だけのお気に入り場所を探しに行ってみるのもいいですね！

2022年は天候の被害により梨が少ない傾向にあるようですが、傷モノも味は同じなので、もし販売している店舗があったらぜひ購入してみてください。